MSSらいむレーシングの2020シーズンが、3月14~15日の鈴鹿サーキットにて開幕した。鈴鹿クラブマンレースに併催されるNetz Cup Vitz Race関西シリーズの第1戦だ。参加台数は51台。3台の予選落ちが発生する厳しいレースだが、ドライバーの米川直宏にとってホームコースとなる鈴鹿サーキットであるので、その心配は無用。ただ、今回は金曜日に2回設定されたのみのテスト走行で本番に挑むことになったためか、レース前にはステアリング系のトラブルに見舞われた。しかし、今回からAiMsportline.Japanの協力により高性能なデータロガーを搭載することができたので、少ない走行セッションの中でも効率的にテストをこなすことができた。
予選:ベストアタックを逃しつつ総合25位
土曜日の未明から降り始めた雨によって、コースは完全なウエットとなる。朝の10時の時点で決勝までのタイヤを選択する必要があるが、日曜日は完全な晴れ予報であったためドライ寄りのタイヤを選択。
ベストポジションでコースインして、20分間の予選中に挑む。ベストポジションでコースインできたものの、他車の不安定な動きによって多少の捨てラップを挟みつつのアタックとなる。ラスト2周に渾身のアタックをかけるが、直前に他車が撒いた砂に足を取られてしまい、1コーナーでコースアウト。この時の打ちどころが悪くマシンが一部負傷したため、最終ラップでのベストアタックを逃してしまった。結果はAグループ13位、総合で25位となった。
決勝:ミッションをいたわりながら17位でゴール
日曜日の決勝は予報通り快晴に恵まれた。8周の決勝を最後までペースダウンせず走れるようなセットアップを施し、レースに挑んだ。
好スタートを決めた米川は、レース開始直後からアグレッシブに攻め続け、オープニングラップで19位までアップ。ところが一部コーナーでシフトアップしずらくなるというミッショントラブルが発生。これにより立ち上がりで失速してしまい、2周目の最終コーナーで20位にドロップ。
さらに2周目の130Rで大クラッシュが発生。米川はそこに巻き込まれることはなかったが、レースが15分ほど中断された。セーフティーカー先導による再スタートが切られたが、実質2周減算されたような形となった。
再スタート後の1コーナーでまず1台をパッシングすると、そこからはミッションをいたわりながらの走行を強いられた。しかし、ペースが良いので前方集団へ追い上げを見せ、終盤に2台をオーバーテイクしてフィニッシュ。結果は17位となった。