2020 Netz Cup Vitz Race関東シリーズ第4戦が11月14日に静岡県 富士スピードウェイにて行われた。最後のVitz Raceとなるグランドファイナル前哨戦となった今回のエントリー台数は、なんと驚異の92台(参加台数90台)。決勝フルグリッドは54台なので、約半数が予選落ちする厳しい戦いとなった。

今回のドライバーはレギュラードライバーの米川直宏。前回のオートポリス戦で上位で戦うためのデータを多く得た経験を活かし、テスト走行の度に課題を明確化、順調にタイムを伸ばしていった。92台エントリーにより、予選はA・Bグループに分けて行われ、MSSらいむレーシングはBグループに振り分けられた。

予選:序盤のミスが響きグループ23位

8時30分から15分間行われた予選では、晴天とはなったものの朝一番の走行であったために路面温度は極めて低い。ただしコンディション的には好条件であったため、その前のAグループの走行を見ても好タイムが期待された。チームの作戦が功を制しベストな位置取りでアタックを開始できたが、計測一周目でまさかのコースアウトを喫してしまう。まずは一周計測を纏めるべく、抑えの走りでアタック。その後ペースアップを狙うが位置取りが悪く、また序盤のミスが響いてしまい、一周をまとめ上げることができなかった。結果は2分18秒373でグループ23位。辛くも予選通過を果たした。

決勝:前半重視のセットアップで38位までジャンプアップ!

決勝は13時55分から8周で行われる。ABグループ分けにて予選が行われたため、米川は46位からのスタートとなった。スタートダッシュでわずかに出遅れたものの、1コーナー立ち上がりではきっちりと順位を取り戻す。しかしその目の前で大クラッシュが発生、前方車両が急ブレーキを踏む中、米川はマシンを右のグラベルに振り順位を大幅にアップ!その後も着実に一つ一つ順位を上げ、一時は38位まで順位を上げた。しかし前半の密集区間で順位を上げることを重視ししたセットアップのため、後半にかけ徐々にペースが落ちてしまう。バトルをしながらどうにか順位を抑えるが、最終的には39位でフィニッシュした。前方で一台ペナルティを受けたマシンがいたため、結果は38位となった。