2019年10月19日、岡山国際サーキットで行われたNetz Cup Vitz Race関西シリーズ第4戦に出場した。言霊少女プロジェクトとコラボレーションをするMSSらいむレーシングとしては初戦となるこのレースで、ドライバーは米川直宏が務めた。

MSSらいむレーシングは木曜日から走行を開始。米川にとって久しぶりとなる岡山国際サーキットだったが、86/BRZレースが併催されている関係で走行枠の確保が難しく、この日は2本のみの練習走行となった。終始ドライコンディションとなったこの日、米川は早々にコースのリズムを掴み好タイムを記録、良い感触をつかむことができた。

金曜日は2本のみの走行セッションが設定されていた。雨天となったこの日は米川にとって初めての雨の岡山国際サーキット走行となったのだが、ウエットコンディションでの走りを掴み切れないまま練習走行が終了。決勝日となる土曜日の天候も不安定なことが予想されたため、レースに向けデータを見直していった。

土曜日の決勝日。朝一番の予選は朝方に振った雨によってウエットパッチの残るコンディションとなる。後方からのアタックを選択した米川だったが、47台が同時に走行する状況の岡山国際サーキットではクリアラップを取るのが難しい。徐々にタイムを上げていくが、8分経過時点で他車のクラッシュにより5分間の赤旗中断が行われた。再スタートが切られたが、赤旗が振られたタイミングの都合により、再スタート後の残り少ない時間は集団の中でのアタックを強いられてしまう。結果満足に実力を出し切ることができず、37番手グリッドとなってしまった。

続く決勝は、ウエットパッチが残るものの走行ライン上はほぼドライとなる難しいコンディション。後方からのスタートのため、前半重視のセットアップを施し挑んだ。好スタートを決めた米川はオープニングラップで8台を抜き28番手に立つと、そこから5周で次々とパッシングを決め、23番手まで一気に浮上した。ところが予想以上に路面状況の回復が早く、前半重視のセッティングが仇となり始める。スタビリティが悪化し、ラスト3周付近からマシンの挙動が不安定となってしまった。何とかペースを保つ米川だったが、ラストラップに1台に抜かれてしまい、24番手でフィニッシュ。14台抜きの記録を残した。レース後に他のドライバーにペナルティが与えられたため、結果は23位となった。